軽視できない「疲れ目」から来る頭痛
【ただの”疲れ目”と
侮らない方が賢明】
目は現代の生活においては”酷使”されるのが
当たり前になっています。テレビ、パソコ
ン、そして最近最も見すぎを注意されてい
朝昼夜問わずしょっちゅう見てしまいます
から疲れ目の一番の原因にもなりがちです
。さらに手に持って見ているわけですから
目からの距離もかなり近い。気が付けば目
の奥が痛かったり頭痛がしたり。この「酷
使」している現状が続くとただの「疲れ目
」ではなく「眼精疲労」に移行してしまう
可能性があります。
【眼精疲労とは】
眼精疲労というのは目の疲れ、かすみ、目
の奥の痛みからくる肩こり、頭痛、吐き気
などの全身症状が休息や睡眠をとっても充
分解消しないほど重症化している状態の事
をいいます。疲れ目だからと何も対策をし
ないでいると、いつまでも解消しない、ど
ころか更に悪化するという事も考えられま
す。
【解消法は?】
<目を休める>・・・目を休めるというと
目を閉じる事をまず考えがちですが、凝り
固まった目の筋肉を休めるには遠くを眺め
る方が効果的です。遠くを眺めると目の筋
肉は緩みます。部屋の中で外が見れない場
合は天井の角の部分を眺めるだけでも効果
があります。
<目薬をさす> ・・・眼精疲労には特効薬
は無いようですが、ビタミン配合の目薬を
さすと楽になる事が多いようです。また、
眼精疲労の原因の一つと言われるドライア
イの予防には極力涙に近い成分の目薬が有
効とされています。
<メガネ、コンタクトの見直し>・・・こ
れは着用者のみ当てはまりますが、視力と
あまり合っていないメガネやコンタクトレ
ンズを着用しているとかえって目の負担に
なり「目の疲れから来る頭痛」も起こりや
すくなってしまいます。気になっておられ
る方は今一度のチェックをお勧めします。
<目を温める>・・・「酷使」された目は
凝り固まっている場合が多く、温める事で
血管が拡がり、循環が良くなり目の疲れが
解消してきます。方法としてはホットタオ
ル(タオルを濡らして絞ってレンジでチン
。加熱しすぎに注意して下さい)や市販の
温かいアイマスクが効果的です。ただし充
血や腫れには向きませんのでご注意を。
<目に良いとされる栄養を摂る>・・・速
効性はありませんが継続的に摂取すれば目
が疲れにくくなりますし、引いては目から
くる頭痛も起こりにくくなります。
*ビタミンB群・・・筋肉疲労の回復に一
役買うのがこのビタミン。目を覆う筋肉の
疲労回復にももちろん有効です。主に豚肉
、レバー、豆類、貝類、青魚、海苔等に多
く含まれます。
*ビタミンA・・・目を正常な状態に保ち
、活性化させる働きがあります。不足する
と光を感じる力が衰えます。緑黄色野菜や
レバー、うなぎ、焼き海苔等に多く含まれ
ます。但し、摂りすぎにはご注意を。
*ビタミンC・・・水晶体の透明度を保つ
には欠かせない栄養素。目の老化防止にも
貢献します。アセロラ、苺、緑黄色野菜、
柑橘類に多く含まれますが熱に弱いビタミ
ンなので摂り方を工夫した方がいいかもし
れません。尚、じゃがいもに含まれるビタ
ミンCは加熱しても壊れにくいことがわか
っています。 また、酢を一緒に摂るとビ
タミンCの吸収効率がアップします。食事
で野菜や果物をあまり摂らない方はサプリ
メントやビタミンC配合の製品等で補うの
も良いですね。
*アントシアニン・・・ 「見る」ために
必要不可欠なロドプシンが再合成するのを
助ける働きがあります。ブルーベリー、
カシス、ナス、プルーン、赤しそ等、主
には紫色、赤色の食べ物に含まれます。
網膜を守る抗酸化成分です。疲れ目予防
、目の老化防止にも有効だとされていま
す。緑黄色野菜、特にほうれん草、ケー
ルに多く含まれます。いっぺんに沢山摂
るのは難しいので青汁等を利用するのも
いいかもわかりません。このルテインを
多く含む食品を多く摂っている人程、白
内障、黄斑変性症を発症する確率が低い
という事が明らかになっています。
*DHA・・・網膜、視神経に多く存在し
、不足すると視力低下の原因になる事が
わかっています。血液をサラサラにする
栄養素としても広く知られています。
マグロ、鯖、イワシ、サンマ等青魚に多
く含まれます。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ーー・ー・
これらの栄養素は目のためだけでなく体
全体にも必要不可欠なものです。しかし
食べ物だけで全ての必要な栄養素を不足
なく摂るのは難しいのでサプリメントを
利用するのもいいかもしれませんね。し
かしあくまでも食べ物+サプリメントと
いう摂り方がいいかと思います。
【急な目の痛みを伴う頭痛には
御注意を】
普段、疲れ目や目の奥の痛み、それに伴う
頭痛を感じている方は少なからずおられま
すが、見落としがちになるのが「緑内障に
よる頭痛」です。緑内障というのは目の中
の水分や血液の循環が悪くなる事によって
視神経の細胞が死滅していき、視野が欠け
たり最悪の場合失明してしまう事もある目
の病気です。緑内障は自覚症状がない場合
が多いのですが中には目の痛みを伴う頭痛
を訴えるケースがあります。そのような場
合には片目ずつ視野の検査をし、「欠け」
が見つかった場合は速やかに眼科で受診す
ることをお勧めします。検査の仕方は、真
っ直ぐ前を向いて片目を片手で隠し、もう
片方の手は人差し指だけを立てた状態にし
、視野の端から端までまんべんなく動かし
、スッと見えなくなる点はないかをチェッ
クします。この時目は動かさず真っ直ぐ前
を見たままにしておいて下さい。
「視覚異常を伴う頭痛」としては「閃暉暗
点」も考えられますが、閃暉暗点の視覚異
常は30分程でおさまります。しかし緑内
障の視覚異常は残念ながら元には戻りませ
ん。気が付かれた時は速やかに眼科を受診
して下さい。
【まとめです】
*現代の目を酷使する生活では「疲れ目」
から「眼精疲労」に移行する可能性が高い
*「眼精疲労」とは・・・目の疲れ、目の
奥の痛みから来る頭痛や肩こり、吐き気等
の全身症状が、睡眠や休息をとっても充分
に回復しない状態にまで重症化している状
態の事。
*「眼精疲労」を「ただの疲れ目」と勘違
いして放置しているとますます悪化してし
まう可能性がある。
*解消法としては・・・
<目を休める>・・・目を閉じるより極力
遠くを眺める方が効果的。
<目薬をさす>・・・疲れ目や眼精疲労に
はビタミンB群配合のものが、またドライ
アイには極力涙に近い無添加のものが良い
<メガネ、コンタクトの見直し>・・・目
とあまり合っていないものを装着している
とかえって目の負担になり「目の疲れから
来る頭痛」になりやすいので気になる人は
今一度チェックをしてみてはどうでしょう
か?
<目を温める>・・・酷使された目は筋肉
が凝り固まっている場合が多く、温めると
血液の循環が良くなり目の疲れが解消して
きます。方法はホットタオル(タオルを濡
らして絞ってレンジでチン)や市販のホッ
トアイマスクがある。
<目に良いとされる栄養を摂る>・・・即
効性はないが継続的に摂れば目が疲れにく
くなり、疲れ目による頭痛も起こりにくく
なる。
*ビタミンB群・・・目の疲れの解消に良
い。
(豚肉、レバー、豆類、青魚、海苔等)
*ビタミンA・・・目の活性化に役立つ。
(緑黄色野菜、レバー、鰻、焼き海苔等)
*ビタミンC・・・水晶体の透明度を保つ
のに必要不可欠な栄養素。目の老化防止に
も重要。(柑橘類、緑黄色野菜等)
*アントシアニン・・・「見る」ために必
要不可欠なロドプシンを再合成するのを助
ける働きがある。
(ブルーベリー、カシス、ナス、プルーン
等、赤色や紫色のものに多く含まれる)
膜を守る抗酸化成分。目の老化防止には欠
かせない栄養。
(緑黄色野菜、特にほうれん草、ケールに
多く含まれる)
*DHA・・・網膜、視神経に多く存在し、
不足すると視力低下につながります。
・急な目の痛みを伴う頭痛には注意・
疲れ目や目の奥の痛みに伴う頭痛を感じ
る時、もし視覚に異常があれば緑内障の
疑いがあるので注意が必要。ものが欠け
て見える部分がある場合、すぐに眼科に
行って診てもらわないと最悪の場合、失
明に至るおそれがあります。
・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
現代の生活では「目が疲れる」事から逃
れることはほぼできません。しかし症状
が重くなる前になんとか対策をする事で
慢性頭痛や全身の倦怠感に移行してしま
うのを防ぐ事は可能です。目薬や食事、
サプリメント等を上手く活用し、痛みの
ない快適な毎日を過ごしましょう。
本日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。